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↑ 1986年8月に撮影された114th TFTSのF-4C/64-0655
F-4C 114th TFTS / Oregon ANG
(F-4C 1983~1988)
前ページでご紹介した飛行隊の他に、オレゴン州空軍にはもう一つ鷲のインシグニアを持つ第114戦術戦闘訓練飛行隊がある。本拠地は、ポートランドより南に位置するキングスレイ・フィールド州空軍基地であり、最近では、F-15C/Dから新型のF-15EXに機種交換が計画されている部隊の一つだ。この飛行隊も迷彩色のF-4Cファントムを受領後にエアクラフトグレーに塗り替えて迎撃戦闘機部隊の訓練を担当していたようである。飛行隊の創設は、第2次大戦まで遡り歴史のある部隊で、大戦中は中型爆撃機の飛行隊として、終戦以降は朝鮮戦争勃発までB-29の爆撃中隊であった。F-4Cを受領したのは1983年で、この時1958年9月14日に創設された114th FISの飛行隊ナンバーを継承して訓練部隊として再スタートした。それまでの部隊名は、4桁の8123FITSと言うもので1983年1月に最初のF-4ファントムの迎撃任務の教育が開始されている。1984年2月に部隊名は正式に114th TFTSに変更され、6年間ファントムを使用して教育訓練を行った。、1989年からF-16A/BのADF型に機種更新した。F-15C/Dを使っている現在も部隊は戦闘機中隊(FS)であるが、州空軍のF-15パイロットの訓練業務を担っている。(2023年7月 記)
↑ 1987年4月に撮影された114th TFTSのF-4C/64-0804。西海岸の州空軍機は何故か舞い降りる鷲又は白頭鷲をモチームにした部隊が多い
↑ これも1982年までミズーリ州空軍で使われていたC型。F-4C/63-7620。1987年4月撮影のものだが、この迷彩がその後全部隊に波及したのではなく、エアクラフトグレーの機体とヨーロピアン迷彩の両タイプが混在していたまま使用されたいたようで、多くのエアクラフトグレーの機体が引退後そのままの姿で、デービスモンサン集積所で保管されていた。
↑ 1988年10月に撮影された114th TFTSのF-4C/64-0828
↑ 1987年1月に撮影された114th TFTS所属のF-4C/63-7704。1983年までルイジアナ州空軍で使われていたC型で、恐らくその後別の飛行隊で使用されていた時期があり、その時施されたヨーロピアン迷彩だと推測される。1980年代中期は多くの機体がこの系統の迷彩となっていて、ファントムはベトナム迷彩のタンとミディアムグリーンの上に上塗りされる形で変更されていた。この機体は引退後、この塗装のままディビスモンサンの集積所で保管されている。
Wings
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↑ 1986年8月にワシントン州のマッコード空軍基地で撮影された114th TFTSのF-4C/63-7482。この機体 ミシガン州の171st FISから移管されている事と尾翼の171st FISシェブロンがそのまま残っていることから、この塗装のまま移管され、尾翼の鷲が書き加えられたと言うのが真相のようである。
↑ 1985年5月に撮影されたF-4C/63-7633。↓段のヨーロピアン迷彩の写真より早い1985年の時点でエアクラフトグレーに変更が行われていた事が判る貴重な写真である。